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7月号

「総合型選抜」「学校推薦型選抜」での入学者は学力不足って本当?

夏休みをいかに過ごすか。受験にとって大切な時期がやってきました。志望する大学や学部、将来の職業や夢の実現に向けて、計画的に受験勉強を進めましょう。

スタギアからのお役立ち情報 1

「総合型選抜」「学校推薦型選抜」で努力した成果は合格の先にある!

受験チャンスを増やせることもあり、多くの受験生が「総合型選抜」「学校推薦型選抜」にチャレンジしています。しかし、同選抜を受けるメリットはそれだけではありません。

「総合型選抜」「学校推薦型選抜」に向けて、自分の興味を深堀りし、志望学科の学びにつなげていく過程で得た力は、大学だけでなく、就職活動や社会人になった後にも発揮されます。

「総合型選抜」「学校推薦型選抜」での入学者は、学力が不足しているのではないかと言われてきましたが、早稲田塾の中川敏和執行役員は「総合型選抜で入学した学生の成績追跡調査を行った大学があり、その多くが成績上位を占め、リーダーシップをとる資質をもつという結果を公表しています」と話します。

「『総合型選抜』『学校推薦型選抜』では、志望動機に至る経緯が必要ですが、審査ではそこから育まれた思考力だけでなく、そのベースとなる知識が問われます」と中川氏は続けます。

学力試験が課されなくても、学びの蓄積が必要な『総合型選抜』『学校推薦型選抜』への挑戦は、受験生の可能性を広げてくれます。

取材協力:中川敏和(なかがわ・としかず)氏

早稲田塾執行役員

「総合型選抜」「学校推薦型選抜」で志望理由書を書く時に大切なこと

総合型選抜・学校推薦型選抜の一次試験(書類審査)では、多くは「志望理由書」の提出を求められます。たとえば環境問題について学びたい場合、興味をもったきっかけ、取り組んだ活動、それを踏まえて大学でどう探究したいのか、自分だけのストーリーが必要です。

「先生の添削をそのまま書いたり、他者の文章をコピペしたりしても、高校時代に何をしてきたかは書類審査や面接で透けてみえます」と中川氏は指摘します。

「形式的な文章では通用しないので、環境問題についての論文や書物を読んだり、関係者に取材をしたりして熟考します。SNSでアンケート調査を行った塾生もいました。こうした自主的な探究活動の延長線上に、大学での学習計画を構築すれば、志望理由書は書けます」

探究活動をしてこなかった受験生には難しそうですが、中川氏は「むしろ過去に受賞したコンクールなどで完結し、継続した活動をしていない人こそ注意が必要です。探究は続けるもの。気づいた時に始め、継続したいという熱意を伝えることが大事なので、あきらめないでください」と受験生にエールを送ってくれました。

スタギアからのお役立ち情報 2

給付型奨学金は国の制度以外にもある!

給付型奨学金は、国の制度以外にもありますので、地道に探してみましょう。

大学・地方公共団体、公益法人ほかの奨学金制度

給付型奨学金制度を行っている可能性があるのは、次のようなところです。

大学 地方公共団体 公益法人 その他(民間企業、他)

日本学生支援機構のサイト内にはこれらの情報が集約されていて、検索をすることができます。地域(都道府県)など条件を選んで検索を行い、条件が合う奨学金制度がないかなどを確認してみましょう。

大学には学内奨学金のほか、給費制や授業料等の減免などもあります。合格と同時に採用が決まる予約型奨学金などもあります。地方公共団体等が行う奨学金制度には、学生の居住地や学校の所在地だけでなく、出身地(保護者の居住地)から支援を受けられる場合もあります。それぞれの都道府県にチェックを入れて調べてみるといいでしょう。

奨学金情報がすべて登録されているとは限らないので、志望校のサイトや自治体のサイト等でも並行して確認することも大事です。

▶︎日本学生支援機構サイト「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」 就職先の企業や自治体が奨学金の一部を代理返還してくれる例もあるようです。企業の情報はほんの一部ですが、日本学生支援機構のサイトにあります。就活のときに影響があるものかもしれませんが、今後、情報が増えることを祈りましょう。

▶︎日本学生支援機構サイト「企業の奨学金返還支援(代理返還)制度」

あしなが育英会

あしなが育英会の奨学金は、親を病気やケガ(交通事故をのぞく)などで亡くしたり、親が障害を負っている家庭の子が受けられる奨学金です。給付型+無利子貸与となっています。
▶︎あしなが育英会
東京都民限定、受験生チャレンジ支援貸付 最後に東京都民限定ですが、ユニークな制度を紹介します(保護者の所得制限あり)。高校3年生やこれに準じる方(中退者や浪人生など)を対象に、塾代(最高20万円)や受験料(最高8万円)の貸付を無利子で行います。大学等に入学した場合、返済が免除されます。
▶︎東京都民限定、受験生チャレンジ支援貸付
学費の心配だけでなく、試験対策もしっかり行いましょう!

豊田 眞弓(とよだ・まゆみ)

FPラウンジ代表、子どもマネー総合研究会代表、一般社団法人日本ハッピーエンディング協会理事、短大非常勤講師、東京都金融広報アドバイザー。ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー2級、相続診断士、終活アドバイザー、ハッピーエンディングプランナー。早稲田大学政治経済学部卒。
所属:日本ファイナンシャルプランナーズ協会、日本FP学会、稲門女性ネットワーク ほか
著書:「知らなかったではすまされない今からはじめる相続対策」(日本実業出版社)、「50代・家計見直し術」(実務教育出版)、「住宅ローン賢い人はこう借りる!」(PHP研究所)、「年金不安がたちまちなくなる本」(PHP研究所)ほか多数。毎日、日経、朝日など新聞・雑誌にもコメントを寄せている。

ホッと一息コラム

夏休みを制するものは受験を制す!

いよいよ夏休み!例年なら楽しいはずの夏休みですが、今年は受験勉強をしないといけません。あれもやらないとこれもやらないと…頭ではわかっていてもどこから手を付けたらいいのか。まずは、自分でやるべきことを書き出してみましょう。苦手な科目や理解できていない部分など、整理していくうちに自然とやるべきことが見えてくるはず。苦手教科だと後回しにしがちですが、それは厳禁!まずは苦手を克服するところからスタートしましょう。

やるべきことが見えてきたら勉強計画を立てていきます。1日をダラダラ過ごさないために、「この問題集は1日何ページやる」、「英文法は一からやり直す」など自分の課題を具体的に決めて、無理のないスケジュールに組み込んでいくといいでしょう。

また夏休みはできるだけ早起きをして、朝型の生活をする習慣をつけることがおすすめです。入試は午前中からスタートするのが普通。午前中から集中できる頭を作っておきましょう。もちろん頭の切り替えもとても大切。スケジュールの中に「遊ぶ日」を決めておくのもお忘れなく。

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