今や一般選抜と並び主流となった、総合型選抜・学校推薦型選抜。
「求められる人物」になるために、まずは高校生活の振り返りから始めましょう。
総合型選抜・学校推薦型選抜は、高校によっては半数以上の生徒が利用する今や一般選抜と並ぶ主流の入試です。共通するのは、全体的に人物重視であること。「高校でやってきた探究学習や活動を将来にどうつなげるのか、単なる入試対策ではなく、取り組んできた活動を”自分事”として大学で何を成し得たいのかをわかっていることが求められます」と話すのは、早稲田塾の中川敏和氏です。
合格した生徒に、最終面接をした教授から、大学での学びについてのメッセージが届いたり特待生としての受け入れを表明したりするケースがあります。指定校推薦は単願ですが、それ以外の選抜では併願可の場合もあるので、どうしてもその合格者に来てほしい大学側の意思がうかがえます。2022年度入試では難関と言われる大学でもこうした丁寧な対応が見られたそうです。単なるテストの点数だけでは、そこまで熱心にはなりません。人物を見て、学部学科とのマッチングを感じ、その受験生の活動を軸に今後の伸びしろを感じるからこその熱心さです。
何かすごい功績がないと総合型選抜・学校推薦型選抜は受けられないのではないかと心配になってきたかもしれませんね。でも実は、功績はそれほど関係ありません。スポーツ推薦のような選抜は、全国大会での入賞等が出願要件になっていることがありますが、そんな特別な体験をしていなくても出願できる大学はたくさんありますす。 「今から総合型等を狙う高3生は、まず自分のやってきたことの振り返りをしてください。部活でも委員会活動でも頑張ってきたことの中に光があるはずです」と中川氏。部長や生徒会長でなくても、自分の役割の中でどれだけ頑張ったかが重要だそうです。「部活で高い実績がなくても、チームの中で自分がどういう変化をしたのか、他者との関わり方などが大切です。たとえ部活を途中でやめたとしても、自分の中に必ず変化があります。成功体験よりも失敗体験の方が得るものが多いはず。きれいごとをサラッと書いた志望理由書よりも、何かを乗りこえた体験にこそ人間性が出ます」
大学の学びってどんなだろう。考えただけでわくわくしませんか?でも実際に大学に入ってみたらちょっと違っていたなんてこともあるみたいです。今回は先輩たちが、高校時代に想像していた学部の学びと違っていたところを語ってくれたので、ぜひ参考にしてみてください。 ※この企画は、大学生のリアルな声と受験生をつなぐ進路選びサイト『GRASP』に掲載されたコメントを抜粋編集しています。
◆ただひたすら自分の選んだ分野のことばかりを勉強するのではなく、他教科の勉強もできる。たとえば、文系の学部に入っても、理系の勉強もやれることがある。(立命館大学 HIROさん) ◆法学部はとにかく暗記暗記ばかりと思っていましたが、それ以上にこの事件にはどの法律が該当するかなど考えることが多かったところです。(大阪経済法科大学 トマキャットさん) ◆自分の苦手を克服するのではなく、得意を伸ばしていけるところ。(早稲田大学 perroさん) ◆遊んではいられないほど、毎日勉強忙しいです。(早稲田大学 Mさん) ◆自分から学ぼうという意思が強くないと、どんどん置いていかれる。(京都大学 西さん) ◆少人数なので縦のつながりが強く、先輩が親身になって色々と教えてくれて非常に助かる。(東京外国語大学 ジミーさん)
◆1、2年生の場合、大学受験をしっかりやってきたなら意外と難しい授業は無いです。ただ、教員の専門性は相当なものなので、質問などすることで大学生らしい高度な学問に触れることができます。(明治大学 MM子さん) ◆もっと専門的なことをやるのか、と思ってましたが案外高校と変わりません。数学、物理、化学、英語など高校の理系の生徒と同じ科目を受けていると思います。 (名古屋大学 Yさん) ◆研究ばかりをするわけではありませんでした。高校の延長のような授業もまぁまぁありますよ笑笑(東北大学 スカッシュさん)
◆思っていた以上に様々なことを自由に学べる。(名城大学 もっちーさん) ◆この授業を受けなさいと決められたものはほとんどなく、ほぼ全て自分の興味や関心を元に幅広い授業の中から選んで時間割を決められたことです。(琉球大学 ほっしーさん) ◆自分で使える時間がとても多いので、サボろうと思えばいくらでもサボれる。周りに流されずしっかり自分の意思で行動できる人が上に行けるのかなと実感した。(同志社大学 ユキさん) ◆自由が増えた分責任も多くなったと思う。(慶應義塾大学 陸さん)
◆大学では自分の頭で考えることや自分の意見を持つことを強く求められます。自分で解を出すというイメージ。(法政大学 だるまさん) ◆暗記よりも論理的に語ることが求められること。答えが一つでない、あるいは答えがでていない問題に対して意見を述べるのでどれだけ論理的に話せるかが大切。(中央大学 まりーさん) ◆高校はあくまで受動的な学びでしたが、大学は能動的、つまり自分で動かなければ身につかないという点です。(早稲田大学 つんさん) ◆何事も主体的に、積極的に動かないと何も出来ないというところです。知識を入れる授業と思っていましたが今ある知識を出していく授業の方が多い気がします。(國學院大学 ノラネコさん) ◆知識を深めるだけでなく、それを使って他の問題を自分で設定し、考えていかなければならないことです。その点が異なっていました。(北海道大学 ゆーらりさん)
ようやく五月病から立ち直ったと思ったら梅雨の季節。今度は6月病になりそう。そんな人も少なくないのではないでしょうか。外出もしにくいし、家にずっとこもっていると身体も鈍ってきます。ということで今回のコラムでは、勉強中にもできちゃう簡単ストレッチをご紹介しましょう。
まずは肩のストレッチです。ずっと机に向かって勉強していると(もしくはずっとスマホでゲームをしていたというあなたも!)、目を酷使しているので目の筋肉が緊張して肩こりの症状を引き起こすことがあるんです。そこで緊張した肩や首からほぐしていきます。 まず、手を組んで手のひらを天井に向けながら、まっすぐ伸ばします。その時に背筋をピンと伸ばすことを意識しながら息を吸います。今度は伸ばしまま、前後に3回、左右に3回曲げていきます。呼吸を止めずにゆっくりやることが大切です。
今度は、両手をそれぞれの肩にあてて、円を描くように肘を回していきます。大きくゆっくり回すことを意識しながら後回しと前回しを繰り返していきましょう。だいぶ身体がほぐれてきませんか?
そして今回は特別に勉強中に眠気に襲われたときにおすすめのストレッチを伝授します!実は、とっても簡単なストレッチなんです。それは背伸びです!足を肩幅に開き立ち上がって、あごをぐっと引いて、背中を真っ直ぐに伸ばします。そのときに両手を前に伸ばして手を組みます。それをゆっくりと頭の上にあげて背伸びしてキープ。足はしっかり床につけつま先立ちにならないように。これを何度か繰り返していくと自然と眠気も消えていくはず・・・。
簡単ストレッチ、 いかがでしたか? 梅雨明けを待ちながら勉強の合間に試してみてください。